アフリカ縦断を決意して、最初にぶつかる壁が「ワクチン接種」です。
調べ始めたときの正直な気持ちは、
「え、こんなに受けるの? しかもお金めっちゃかかるやん…」
おそらく、このワクチンのハードルで縦断を断念する人もいるんじゃないでしょうか。
今回は、そんなアフリカ縦断の“最初の一歩”である、ワクチンについてまとめました。
必要なワクチン一覧
✅ 必須ワクチン
- 黄熱病ワクチン (約18000円)
入国時に証明書(イエローカード)が求められる国があります。
特に「ケニア」「ウガンダ」「南アフリカ」などでは、接種していないと入国できません。
予約制・限られた医療機関でしか接種できないので、早めの行動が必須です。
💉 推奨ワクチン(受けた方が良いが、必須ではない)
- A型肝炎 (約8000円 × 最大3回)
- B型肝炎 (約7000円 × 最大3回)
- 破傷風 (約4500円)
- 腸チフス (約11000円)
- 狂犬病 (約17000円 × 最大3回)
- 麻疹・風疹・水痘(約10000円)
※幼少期に接種してる人も多い。 - 髄膜炎菌ワクチン (約24000円)
- コレラ経口薬(役20000円)
下記参考です。
https://www.clinicfor.life/travel/africa/
※費用は自分が受診した時の値段です。病院によって値段は変わるので参考程度に。
自分が実際に受けたワクチン
下記のワクチンを実際に接種しました。
- 黄熱病(必須)
- A型肝炎(2回目まで接種)
- B型肝炎(2回目まで接種)
- 破傷風
- 腸チフス
自分の場合は、総費用は約63000円前後です。
※全て接種する場合は10万円強かかります。
A型肝炎・B型肝炎ワクチンの注意点
A型・B型肝炎ワクチンは、複数回の接種が推奨されています。
通常は以下のスケジュールで行われます
・1回目:初回接種
・2回目:1回目の1ヶ月後(抗体の強化)
・3回目:1回目の約6ヶ月後(長期的な免疫維持)
特に3回目まで完了することで、長期間にわたる予防効果が期待できます。
自分の場合は出発までに時間が限られているため、2回目までの接種で出発し、帰国後に3回目を接種する予定です。
出発までにすべての接種が完了できない場合でも、2回目までである程度の効果は得られるとされています。
❌ 受けなかったワクチン
- 狂犬病 → 高額かつ、動物にむやみに近づかないことでリスク回避できるため。
- 髄膜炎 → 高額かつ、対象国に訪問しないため。
- コレラ→ 高額なため見送り。
- 麻疹・風疹→幼少期に接種。
接種すべきかどうかの見極め方
もちろん、時間もお金も余裕があれば全部受けるのがベストです。
命に関わる話なので、それに越したことはありません。
ただ、現実的には「費用」「スケジュール」「副反応リスク」などを考慮する必要があります。
自分は、
- 比較的リーズナブルで
- 重症化リスクが高く
- 接種しやすい
この3点を軸に、ワクチンを取捨選択しました。
また中には、「そもそも黄熱病ワクチン以外はいらない」という意見もありますが、そこまでのリスクを自分は背負えませんでした。
情報に踊らされるのではなく、「自分は何を優先し、どのリスクを許容するのか」を冷静に考えることが大切だと思います。
最後に:必要なのは覚悟と納得
ワクチンは旅の“保険”のようなもの。
お金や手間はかかりますが、リスクを減らすための大切な準備です。
すべてのワクチンを受けなくても良い。
でもその分、どんなリスクを自分が背負うのかをちゃんと理解しておくこと。
それが、「自由に旅をすること」の責任だと思います。
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